インタビュー

パート勤務
 白地 幸恵
 澄川の丘/デイサービスセンター

介護の仕事を選んだ理由はなんですか?介護の仕事を意識するきっかけは何かありましたか?

母が50歳を過ぎてから介護の勉強をし、資格を取りました。今も介護施設で働いていますが、その時から介護の仕事について話しをよく聞いていました。そんな時に義理の母が倒れて入院したんです。病院に通ってサポートをしたのですが、実際に身体が動かなくなった人の身体の動かし方や接し方が自分にはうまくできなくて、私も母のように勉強して資格を取り介護をしたいという想いがその時に芽生えました。

介護の仕事の前はどんな仕事をされていたのですか?

サービス業をしていました。ホテルのフロントや携帯の販売など、人と接するお仕事です。実は出産を機に仕事は約2年ほどブランクがあったので復帰することへの戸惑いはありました。復帰時には資格が欲しいと思ったので、まずは初任者研修の資格を取るために学校へ行き、実習でこの施設に来たのがきっかけで入社することになりました。

左)1日の仕事の割り振りをチェックしてからスタート 右)昼食の後の食器を施設長と情報交換しながら洗う

実際に入社してみての印象はどうですか?

日常ではあまり年配の方々とお話する機会が無かったので、どんなお話をしていいのだろうかという不安がありましたが、実際に利用者さまと接すると、みなさん温和な方が多く、戦争時代のことやご自分の人生について教えてくださってとても勉強になります。
そして、会社の方も子育てしながら働きたいという思いを理解してくださり、夜勤の無い日勤のみ、そして保育園の送り迎えに間に合う時間帯で働けるのがとても有難いです。

左)利用者さまと色についてお話 右)レクリエーションでつくるものはスタッフのアイディアから生まれる

ケアやレクリエーションの時に心がけていることはありますか?

利用者さまの力を最大限活かしていただけるように「助ける」というよりも「見守り」ながらサポートしています。見守りの中にはその方の発見がたくさんあるので、レクリエーションのアイディアに繋がることもあります。利用者さまそれぞれに個性があるので、その方が興味を持ってもらえるか見極めて一緒に達成感を分かち合えるレクリエーションを考えていますね。

嬉しかったエピソードはありますか?

この間、編み物が得意な利用者さまが私に手袋を編んでくださったんです。運転をするということもあり、指先が空いたものです。私のことを考えて編んでくださったことにすごく感動して嬉しかったです。今まで人と接する仕事はしてきましたが、介護の仕事はより人に近い仕事だなと実感しています。入浴介助で背中を流すことは、利用者さまと介護者の信頼が無いとできません。お互いに信頼し合ってこそできる仕事だなと思います。そして、直接「ありがとう」という言葉や気持ちを伝えてもらえる仕事です。自分にとってもは些細なことも感謝を伝えていただくと、もっと頑張ろう!という気持ちになります。

身体を動かすと自然と表情も豊になる。利用者さまのレクリエーションをサポート

これからの目標はありますか?

一緒に働いている先輩たちは、介護の仕事を10年以上していたり、会社の開業時から勤めていたりとスキルの引出しの数が自分とは桁違いです。私は素人で介護の世界に入ってきたので、先輩たちが示してくれる色んな選択肢に助けられています。なので仕事のことで悩んでも解決できないことは先輩たちに相談して教えてもらっています。私も先輩たちの様にたくさんの経験をしてスキルアップしたい。というのが一番の目標です。そのためにも新たな資格を取得していきたいです。資格を取ることでできることの幅が増えますし、自信にもなるので挑戦していきます。